LAN工事の予定をしているオフィスの多くは、事務所の移転(引っ越し)、事業拡大による新拠点のオープン、増床、オフィスのリニューアルなどの事情による場合がほとんどかと思います。
LAN工事には決して安くない費用が発生しますが、上記の場合には、デスクや備品の購入・搬出、電気工事、電話回線工事など、さまざまな工事を伴うことが多いかと思います。その中で、電話回線工事についてはLAN回線工事と同日に同じ日程で行いましょう。
そうすることで、オフィスの工事の費用が大きく削減できます。
今回は、電話回線を同日に行うことによるオフィスのLAN工事の費用削減方法について案内します。
▶目次
1、LAN工事と電話回線工事は同日に行うべき
LAN工事の前に行っておくべきことについて紹介します。
電話回線工事とは
電話回線工事とは、ビジネスフォンにケーブルを接続し開通させる工事のことを言います。
ビジネスフォンには、アナログやISDNのものと、インターネット光回線ものとがありますが、電話回線を利用したアナログやISDNの回線の場合、電話機の主装置から電話回線を伸ばし、壁や床下を這わせて各デスクまで引っ張ってきます。
LAN工事と電話回線工事を同日に行う理由
オフィスの工事で、電話回線工事とLAN回線工事を同日に行うべき理由は、費用の削減です。
上記の通り、電話回線とLAN回線は同じ配線経路を通ることが多いので、OAタップを開けたり閉じたり、OAタップの下にケーブルを這わせたりといった作業を共通して行うことができるので、工事作業の多くの部分が共通しています。
したがって、同じ業者に同日の工事を依頼することで、工事の効率が良くなり、費用が削減できるのです。また、工事担当者との打ち合わせや工程の共有がスムーズになるという点でも業務の効率化が実現されますので、見えないコストの削減につながります。
光電話
最近は、電話回線を使用しない光電話も増えてきています。光電話は、電話回線ではなくインターネット回線を利用するので、LAN回線をそのまま利用することになります。
光電話の場合には、LAN回線の他に電源も必要ですので、あらかじめOA工事の際などにOAタップやコンセントを必要な個所に用意しておく必要があります。
2、事前に準備しておくこと
LAN工事と電話回線工事を同日に行うために、事前に準備しておくことについて解説します。
インターネット回線、電話回線の申し込み
プロバイダーにインターネット回線の開通の申し込み、通信会社に電話回線の申し込みを済ませておく必要があります。
オフィスレイアウトの決定
ビジネスフォンもインターネットもどこのデスクでどれだけ使用するという情報が必要です。
社内での事前の協議と、工事業者との打ち合わせでオフィスレイアウトについては事前に決定しておきましょう。
当然ですが、レイアウトを元に配線経路を組むので、レイアウトが変更になるとその都度工事業者との打ち合わせが必要になります。レイアウトをコロコロ変更すると打ち合わせの回数が多くなり、多くの時間を取られてしまいます。打ち合わせが無料とはいえ、何度も打ち合わせを重ねるのは良いことではありません。
機器の購入
ビジネスフォン、パソコン、複合機、デスクなどの購入を進めておきましょう。
ビジネスフォン、パソコン、複合機については、工事業者からも購入できます。
デスクや棚については、搬入のタイミング、保管場所について事前に工事業者と相談しておきましょう。
場所によっては、OAフロアの開け閉めの妨げになってしまい、作業効率を著しく尾としてしまします。
3、まとめ
オフィスにおけるLAN工事の費用削減方法として、電話工事とLAN工事を同時に行う方法を紹介しました。
オフィスをオープンしたり改装したりする際には、多くの作業が予定され、スケジューリングが非常に難しくなります。購入しなければならない機器や備品も増え、管理が非常に煩雑です。
しかしながら、電話工事とLAN回線工事は同日に作業を設定し同じ業者に依頼するだけで工事費用が大きく削減できます。
打ち合わせ回数を減らすこともでき、工事に関する作業負担も軽くすることができます。